社会福祉士として…。

こんばんは。オッサン社会福祉士です。

 

医療現場で業務に集中していると、ふと自分がMSWの職域である事を忘れる事があります。

 

例えば、次々にやって来る外来患者様に対し、一人一人にしっかりと向き合える余裕もなく、自分の業務の遂行を優先してしまう時です。そういう時の自分は患者様の事よりも自分の事を優先してしまっております。

これは自分の悪い癖で、例えば社福祉の業務に対するコスパをついつい考えてしまったり…。

 

もう少し真剣になって患者様の訴えに傾聴し、ドクターに詳細情報を伝達し、より効果的な投薬や治療に活かしていくのが本来のMSWとしての役割りだと頭では理解しているのですが。

 

業務独占資格でないと、やはりこれだけは、という意識に欠ける部分が出てきてしまう為に全体の中の役割りとして不明確になってしまう事が多くなってしまいます。

 

普通自動車の国家資格を取得すれば、車を運転できる、様に社福祉であれば…をしなければならない、というものが無いのは本当に国家資格としての意味を履き違えてしまう事は多くあり、正に社福祉の最大のデメリットだと考えます。

 

ドクターの周りにいるクラークも社福祉の弱い立場を理解しているのか、真剣になって資格を取る為の勉学を始めるよりも、現場のクラークとして、現場で役立つスキルを磨く方に意識を向けるのはとても理にかなっていると考える事があります。

 

包括病棟の退院相談にしても、社福祉の支援よりも、自分をより良く理解しているナースに相談したいという患者さんも実に多いです。

 

ですから、その様な環境に身を置いていると、自分が社福祉だという事を忘れてしまうのでしょう…。

だって、社福祉でないと出来ない業務なんて存在しない訳ですし…。

 

国家試験の自己採点結果に一喜一憂されている方も多いと思いますが、いざ現場に出ると、社福祉なんてこんなもんだという現実も現実の一つとして頭の片隅に入れて置かれるのもあながち間違いではありません…(-_-)